よくある質問

2024/06/16 10:08

Q. 実物を見たことがないので、確認する方法はありますか?

A. 少しずつ全国のきもの屋さんにOLNの織物を取り扱っていただけるようになってきました。お住まいの地方にそういった小売店様があればご案内致します。


Q. OLNの織物は「桐生織」ですか?

A. はい、桐生織です。


Q. 「桐生織」の特徴はなんですか?

A. 一般的に「桐生織」と呼ばれるものには二つの定義があります。一つ目は1977年に国から指定を受けた「伝統的工芸品」としての桐生織です。こちらは「お召織(おめしおり)」など規格や工程が厳密に定められた古典的かつ複雑な7つの技法で作られたものを指します。
 二つ目の定義は現在進行形で、桐生産地で作られている織物全般を指す「桐生織」です。こちらはアパレル用途、資材用途など、非常に幅広い種類があります。
 OLNの織物は後者の現在進行形の「桐生織」です。私たちは素材の組み合わせや織りの構造などを目的に合わせて一から考え作るので、結果的にまだ誰も作ったことのない織物なることが多いのです。


Q. 帯は洗ってはいけないのですか?

A. はい、基本的には洗うことができません。理由としては水を通すことによって糸が縮んでサイズが変わってしまったり、、織りの構造が崩れたり、糸が変色したりして見た目大きく変わってしまうためです。
 しかし汗ばむ季節の、特に浴衣に合わせて締める帯は「やっぱり帯も洗いたい!」ですよね。そんな声に応える形でOLNには「ご自宅で洗える帯」を作りました。綿100%の半巾帯「en coton(エンコトン)」、麻綿素材の「marble(マーブル)」、大人のためのへこ帯「麻のhecco」などがそうです。これらは織りあがった後に一度中性洗剤を使って押し洗いをしてから完成させています。ですので皆さんも①おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)で押し洗いをして、②脱水機にかけるとしたら1分まで、③干して乾燥したら、④蒸気アイロンで形を整えて下さい。


Q. 季節や着物によって、合わせてはいけない帯があるんですよね?

A. たしかにフォーマルな場所ではそのシチュエーションに相応しい着方があります。しかしOLNが作っている帯の多くは「ふだん着物」に合わせるものですので基本的には自由な発想で問題ないと思います。とはいえ、季節によって着る人も見る人も気持ちの良い素材などがあるのも確かですので、心配や不明なことがありましたらお気軽にお問い合わせください。実際、OLNの実店舗ではそういう相談のお客さまが多く来店されます。


Q. セールはやらないのですか?

A. はい、一切やっておりません。着物業界だけでなく、ファッション業界も値引き販売が常態化したことが、この産業の健全性を失った原因の一つだと考えています。値引き販売の経済的なシワ寄せの多くが、最終的に立場の弱い産地の小さな職人や関連企業に集まってしまうのが現実です。先人たちの過ちを私たち世代では繰り返したくない、OLNの活動はそんな覚悟が背景にあります。
 ちなみにOLNの織物を取り扱って頂いている小売店の皆様にも展示会で初めてご挨拶する時にその旨を説明していて、納得していただいた方とだけお取引をさせていただいています。


Q. 工場見学はやっていますか?

A. 基本的には「工場見学のみ」の対応はしていません。なにせ少人数のフル活動で仕事をしているので、なるべく手を止めることのないようにするためです。
 ただし、お取引先の方や、実店舗(OLN shop)でお買い物をして頂いた方には、OLNの織物に対してより深い理解と、より長い愛着を持っていただくために、私たちの仕事環境を知ってもらうことがあります。